1期生 宮脇幹太さんの体験談
―診断士を目指した理由を教えてください。
新卒で入社した会社が倒産したことが遠因です。
その当時、会社が破綻に至る過程を内部から見て、自分の立場でも「明日も乗り切れるのだろうか」と苦しい思いで仕事をしながら、経営判断の重大さを非常に感じました。
その後、現在の会社に入社してから、関係会社の業務立て直しのため管理責任者として出向したのですが、経営資源の少ない中小企業が自ら改革することの難しさを肌で実感し、大きな挫折感を味わいました。
これまでさまざまな部署を経験し、それなりに知識やスキルを積み重ねていると思っていました。
しかし、その知識やノウハウはパッチワークのように頭の中に散らばっている状態に過ぎず、課題を解決するにあたって、相手の立場を理解しながらロジカルに説得して協力を得る力が不足していることを痛感しました。
知識を有機的にリンクさせたいと考えていたところ、診断士の1次試験の内容が魅力的だったのが資格を目指した理由です。
運良く試験にストレート合格し、2012年に登録しました。
―「取材の学校」を受講した理由は何でしょうか。
診断士1年目は、研究会、マスターコースを中心に活動し、多くの経営診断に参加する中で、自分自身の聴く力、質問する力の弱さに気づかされました。
そこで、そういったスキルを高めることを2年目の目標としていたところ、偶然ですが「取材の学校」が開講することを知ったのです。
実は、取材の学校の主宰者である堀切さんとお会いする前に、堀切さんの著書「裏方力が人を動かす」(労働調査会)をタイトル買いして、内容に非常に共感を持っていました。
説明会でお会いして、受講を即決しました。
―受講して良かった点はなんですか。
講師陣とお知り合いになることができ、優秀で個性豊かな1期生の仲間と切磋琢磨できる活動の場が得られたことだと思います。
「取材の学校」は、診断士としての原点の1つです。
1期生は先輩がいるわけではないので独特の連帯感があるし、お互いに助け合う関係がとてもありがたいです。
まだまだ聴く力、質問する力は足りませんが、「取材の学校」に入ってから自分の課題がさらに明確になってきました。
プロのライターや編集者にプロの仕事のレベルを教えていただいた点が、非常に良かったです。
今後の精進のためのメルクマークになると思います。
―「取材の学校」で学んだことをどのように活かしていますか。
「取材の学校」のご縁で、創業関係の書籍の執筆協力をさせていただいています。
今後もさらに取材やインタビューに求められる総合力を高め、経営者にヒアリングするときにも活かしていきたいです。
少しずつでも進歩するために、取材のたびに反省を書き出して、次の機会に活かすように心がけています。
私は仕事が早い方ではなく、あれこれ考えて悩むタイプのようで、4ページの原稿もかなりの時間をかけ、呻吟して、七転八倒しながら書いているのが実情です(笑)。
でも執筆内容の質はもちろんですが、短期間でまとめあげる力も求められるので、執筆料をいただく以上、プロのレベルを目指して努力していきたいと思います。